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うみのあお

rockinks.exblog.jp

まったり、だらだら、てくてく。そんなふうにゆっくり歩いていたいのです。

NINAGAWA 十二夜

この舞台、ご存じの方多いでしょ?
詳しいことは、
http://www.kabuki-bito.jp
でCheck!
ストーリーもここで確認した方がよいかと。

歌舞伎×シェイクスピア×蜷川幸雄

がキャッチコピー。
これ聞いただけで、
「なんてことすんだぁっ!!」て思う方もいて当然。
反対に「おっ。」っていう方もいるはず。


ひょんなことからチケットを手に入れた私(それもかなりいい席だった)、
せっかくだから見てきました。

こういうことばっか書いてると遊んでばっかと思うかもしれないけど、
やることはやってまふ。
逆にこういうのがないと参ってしまうのだよ。




歌舞伎には割合幼い時から縁があった。
まぁ環境かな。
この年の割にはかなり見ていると思う。
別にお金持ちでもなんでもないれす。

舞台もかじる程度には。
椎名さんのは欠かさず見ているし笑
それ以外も実はちょこちょこいってたり。
詳しくはないんだけどね。

シェイクスピアは…、
人文科学系の勉強してるけど、
恥ずかしながら詳しくない。

演劇でも、西洋史でも、英文でもないので許してぇ。
日本史(それも古代)なんです。

要するに常識程度にはってところだね。





この舞台がロンドン公演を経て、
凱旋公演として歌舞伎座で上演した、
再演に次ぐ、再演ってことは有名だけど、
やっぱりまだまだ見たい人はいっぱいいるんだなって。
それだけじゃ席をとれなかった人もいるはずだし。
あの劇場が、あの時間帯に、あの席までびっしりなんてすごい!

内容は歌舞伎が分からない方でも全く問題なく理解できます。
言葉遣いがすごく簡単だからね。

あくまでベースはシェイクスピアの喜劇だから。
笑いどころ満載だし。

時代設定は平安期。
最後の方のセリフに「北面の武士」ってあったから、
院政期なのだろうか。
でもその辺に関しては極めていい加減。
そういう勉強をしている私にはますますそう思えてしまう。
だからそれが許せない人は見ない方がよろし。
だけどお芝居だからね。

舞台装置の寝殿造とか、かなり許せなかったけど(笑)、
仕方がないんだなと思う。
演出第一だからね。

肩の力は抜きましょう。


演出といえば、光の使い方とか、花とか、
そういったものは極めて美しい。
特に鏡!

これキーワードです。


役者さんに関して…

当り前のことだけど誰一人いなくても物語は成立しない。
それに私は演劇に関しては全くの素人だから、
その上での私見だととらえてほしい。


中村時蔵の織笛姫に関して。
見た目は…まぁ化粧してるからね。
でも彼も年をとったのでしょう。
中村福助のように年をとっても美しい女形の方はたくさんいるけれど、
彼の場合は声が問題だなぁ。
とても名高い美女の声、とはとらえられない。
声ばかりはどうしようもないから、難しい。
今の市川団十郎も市川海老蔵もそうだよね。


市川亀治郎の麻阿は良かったと思う。
決してミーハーな気持ちではなく(風林火山みてません)。
彼は女形専門ではないけれど、
日頃から両方やるし。
コミカルでそれでいて、締めるところはきっちり。
動きも良かったと思う。
今回の若手では彼が一番ですな。
元から映える役どころではあるけれど。
あの芋虫みたいな動き忘れられない。

動きといえば!
尾上菊五郎・市川左團次・中村翫雀が三人で踊るシーンがあるんだけど、
さすがと思ったよ。
舞に関してはどんなに練習しても個人差がでてしまうから。
今回についてはあくまで「百聞は一見にしかず」だな。

そう、今回はなんといっても菊五郎が最高なのです。
彼は捨助と坊大夫という重要な二役を演じているけれど、
両者見事でした。
特に捨助はいないと話が全く成立しないし、
面白くもない。
キーパーソンです。

彼は登場する間とか全てが素晴らしくて。
捨助は「阿呆のふりをした、知恵者」という難しい役。
完璧に演じきってました。
主役は息子の尾上菊之介だけど、
こういう父親をもつと息子は大変だろうなと勝手に想像したり。

菊之助も一人二役なので、
早替りとかあったりするんだけど、
この間福助のものすごい早替りを見てしまったので笑
ごめんね。
でもあれは、それが見所の演目だから!


完全なるエンターテイメントとしてみるがよろし。
蜷川幸雄や歌舞伎やシェイクスピアのコアなファンでなくとも問題無。
敷居は低く、門戸は広い、大衆向けの演劇かな。

イギリスでわかってもらうにはそういう配慮が必要なのかな、
と勝手に想像。

老若男女から惜しみない拍手が送られていました。

楽しい時間を過ごすことができました。




その分私が睡眠時間を削ったことはいうまでもなく(笑)
けれど、当然で。
うん、頑張るよ。
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by rockinks | 2009-06-24 11:52 | iroiro